みなさんこんにちは、hugくむLIFEです(しーちゃん)🌿
2025年1月17日からPrime Videoで見放題独占配信がスタートされた映画『愛に乱暴』を視聴しました!
『悪人』や『横道世之介』で知られる吉田修一氏の著作『愛に乱暴』を、主演を務める江口のりこさんが迫真の演技で私たちを魅了します。
私たちは何を見ているのだろうか。これは狂気?純愛?それを決めるのは、この映画を見たあなたです!

レビュー見ていってもん
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『愛に乱暴』のあらすじ
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、結婚して8年になる。義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。
そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、愛猫の失踪、不気味な不倫アカウント…。平穏だったはずの日常は少しずつ乱れ始め、やがて追い詰められた桃子は、いつしか床下への異常な執着を募らせていく・・・。
公式オフィシャルサイトでは海外の方々の反応も見れました。海外の反応もまた面白くて、日本文化がどう伝わっているのか、新鮮な発見がありました。ぜひ公式サイトもチェックしてみてください🌿
ぬるい地獄感。江口のりこ氏の怪演ぶりが光る
主人公のごく普通の生活に潜む影
江口のりこさん演じる主人公・桃子の日々は、ごく普通。義母と一緒に暮らし、結婚を機に仕事をやめ、パート暮らし。刺激的な毎日ではないけれど、欲しかったものをちょっと奮発して買ったり、夫のために夜ご飯を準備したり。
ただ、なんとなく不満そう。なんとも気持ち悪いほの暗さが最初からつきまといます。
絶妙にみんな、桃子に失礼なんですよね(笑)
パートで働く勤務先の若い正社員、かつての上司、婦人科の医師、ホームセンターの店員に、ごみ収集所近くで見かける青年エトセトラ……。出せばキリがないのですが、桃子視点の世界では、みんな桃子にどこか冷たく、よそよそしい。

社会から疎外される感じエグぅ
結婚を機に仕事をやめて家庭に入った桃子は社会の一員ではない。
そういわれているようで見ている私も苦しくなっちゃいました。
ゴミ出しと猫と主人公の関係性

ひなから一言いいですかもん……(神妙な顔)

ど、どうしたの……(神妙な顔もかわちい)

猫ちゃんは…ッ!完全室内飼いにしてもん!!!
はい。みなさん、猫ちゃんは完全室内飼いにしましょうね!!!!
さてさて、話を戻します。

この映画では、ゴミ出しのシーンと猫に関するシーンがとても印象的に描かれていました。
愛猫を探す桃子、そんな桃子を遠くから眺めて何も言わない無関心な夫。そして、野良猫を嫌う義母。みんな猫に対しての気持ちがすれ違ってるんですよね。
飼い猫と捨て猫の判断基準を話すシーンや、義母が野良猫を追い払うシーン、勝手口に取り付けられた野良猫用のスプレーのシーンを見たときは思わず「おおぉ……」とうなってしまいました。

猫と桃子は暗喩なんじゃないかと思ってみてました
あとゴミ出しにちょいちょいカラスが登場するんですけど、猫とカラスって犬猿の仲のイメージが強いので、なんか意味を持たせてるんじゃないかな~。(個人的には某●●キューを思い出してしまい、そこから思考停止しちゃったので深いところまでは考えてません(笑))
まるでホラー映画のようにじわじわ桃子を追いつめる
桃子の日常は延々続きます。基本的に同じ毎日を繰り返すのに、ちょっとずつ不穏さが増していくんですよね。

もはやホラー
早くこの気持ち悪さから脱出したいと思っていた先に、どん底の展開が待ち受けていました。予想していたけれど見たくない展開に、気持ち悪さ倍増! だけどずっと見ていたくなっちゃう江口のりこさんの演技力。次はどうするの? こんなことになっちゃったけどどうするの?! とその先の展開を待ち望んでしまいます。

(ちょっと何言ってるかわからないもん)
江口のりこさんの柔らかい雰囲気と、黒く濁った瞳がベストマッチして、本当に何考えてるかわからない! 怖い! 次何するの! 怖い! もっとやれ!! と手に汗握る瞬間が続きました。

スイカのシーンが一番ぐっと来た。好き
江口のりこさんは『これは経費で落ちません!』や『ソロ活女子のススメ』のイメージで、どちらかというとコミカルな印象だったので、俳優さんとしての違う一面を見れました。(●●ー●●ーのシーンとか最高にかっこいいですよ)
愛に乱暴の意味
終始サスペンスチックな雰囲気で物語は進みますが、タイトルからもわかるように、これは「愛」の物語です。

主人公・桃子の声にならないSOSが今にも聞こえてきそうで、後半は別の意味で見るのが怖かったし切なかったです。私は今結婚1年目なので、この映画を反面教師のようにしないといけないと思いながら観ていました。

桃子が口ずさんでたメロディのタイトル調べて泣いちゃった(ハチワレ風)
ですが、最後のホームセンターでのシーンからのエンディングは変なもやもや感もなく、案外スッキリ見終わることができました。桃子の人生がこれからどうなるのか、きっと悪い方向にはいかないだろうな、そうあってほしいなと思います。強い女サイコー!
愛を正しく扱うということ
タイトルの『愛に乱暴』。
これは、愛憎という意味で乱暴と表現したのかなと思っていました。愛は行き過ぎるとよくない方向性に進むよ~と言いたいんかなと思ってましたが、今はちょっと違う解釈でこのタイトルをとらえています。
今回の映画の中の夫婦像は、言ってみればよくある夫婦像だと思うんです。最初はお互いがお互いを思いあえていたけれど、年数が経つにつれてそういう配慮がなくなっていく。ある意味それは普通のことだと思うし、そうしていい塩梅がわかっていくのも夫婦として熟成されている気がして、シンプルにいいなと思えます。
だけど映画の中の夫婦は、そのいい塩梅を探す過程を、乱暴に扱ったのではないか。そう思えました。なんならこの映画のキャスト全員、愛を乱暴に扱っているように見えました。
終始無関心で妻を見ようとしていない夫。桃子の好意を受け取らない義母。桃子の話を真面目に聞かない勤務先の人たち。誰か、桃子の話を聞いて、すり合わせようとしてくれたのだろうか。

話はそれますが、愛を示す行動って5つに分類されるそうです。具体的には次のとおりです。
- 肯定的な言葉
- 同じ時間を過ごすこと
- ギフト
- サービス行為
- 身体的なタッチ
主人公・桃子は愛を伝えていたように思います。ただ、それを受け取ってもらえなかったし、桃子に向けられた愛の行動はなかった。そのせいで桃子の心の中にある愛のコップが空っぽになり、ひび割れて、桃子自身も愛を受け取れなくなったのではないか、そう解釈しました。
愛を正しく扱うには、丁寧に扱わないといけないよ。
そういわれている気がしました。
さいごに
今回は最近アマプラで独占配信されている映画『愛に乱暴』を見た感想を書いてみました。
夫婦である関係に甘えず、愛情は丁寧に伝えていかないといけないなと思わせてくれる映画でした。
最後に、この映画をおすすめしたい方を書いて終わりにしたいと思います!
- サスペンス映画が好き/観たい方
- 現代日本の主婦像/夫婦像を知りたい方
- 愛についてロマンス映画以外で深く考えてみたい方
- 江口のりこさんが好きな方
- 遠藤修一さんの本、映画が好きな方
以上です!
めちゃくちゃ引き込まれた映画だったので興味のある方はお早めにチェックしてみてくださいね!
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最後までお読みいただきありがとうございました💐オススメ映画あれば教えてください!
hugくむLIFE🌿
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